【前編】注文住宅の「施主検査」って何をすればいいの?

公開日:2025/05/15  

施主検査前編

注文住宅の「施主検査」は、完成した住宅を購入者自身が最終確認する大切なプロセスです。もしこの段階で見落としがあると、後々トラブルに発展したり、手直しが大変になるため、ポイントを押さえてきちんと確認することが重要です。この記事では、施主検査で確認すべきことをわかりやすく解説します。

注文住宅の施主検査とは

施主検査とは、注文住宅の建築工事が発注者(施主)の依頼どおりに行われているか、また完成した住宅に問題がないかを施主が直接確認するために行われます。とくに、工事完了後の引渡し前に実施される検査が重要とされています。施主検査は「内覧会」「竣工検査」「立ち合い検査」とも呼ばれる場合がありますが、目的は共通しています。

施主検査の目的と実施時期

施主検査の目的は、住宅が契約書や設計図どおりに仕上がっているか、施工に不具合や欠陥がないかを確認することです。具体的には、内装や外装の仕上がり状態、設置された機器の動作確認、設計どおりに作られているかなどがチェックされます。

不具合があれば補修や修正が必要になるため、施主検査は引渡し日の2週間以上前に実施されるのが一般的です。施主検査の所要時間は住宅の広さによりますが、通常1~2時間程度かかります。

この時間で細部を確認するにあたり、施主には慎重に確認作業を行うことが求められます。また、施工会社側は事前に社内検査を行い、不具合のマーキングなどを施して施主検査に備えるのが一般的です。

竣工検査との違い

施主検査と竣工検査は似たプロセスですが、主導する主体が異なります。竣工検査は工務店やハウスメーカーの担当者が工事完了時に行う検査で、内部的な確認作業の一環です。これに対し、施主検査は施主が主体となって行うもので、建物の品質や安全性を直接確認します。

竣工検査の際、施主が立ち会う場合もありますが、この場合は「内覧会」と呼ばれることが多いです。いずれの検査も住宅の品質を確保するために必要なステップであり、どちらも慎重に実施する必要があります。

施主検査当日にチェックすべきポイントとは

施主検査は家の完成度を確認する最後の機会です。下記の7つのポイントをしっかりとチェックし、問題があればその場で報告し、適切に修正を依頼しましょう。

図面どおりに施工されているか

まず、もっとも重要なのは図面どおりに施工されているか、という点です。注文した図面にもとづき、ドアの種類や開く方向、収納位置、照明器具の配置、必要な設備がそろっているかなど、細かい部分を見逃さずに確認しましょう。

とくに、後から変更を加えた箇所は、いくらプロである施工業者でもミスをしてしまうことがあります。もしミスを見逃してしまうと、工期が延びたり、希望どおりの仕上がりを得られない場合もあるため、慎重に確認を行いましょう。

設備の動作に不備はないか

自分が選んだメーカーや品番が間違っていないか、スイッチや照明、蛇口が正常に動作するかなど、設備の動作は細かい部分までチェックしましょう。また、動作中に異音がしないかを確認することも忘れないでください。カタログや仕様書を手元において、実際に機器が注文どおりであるかを見比べるとスムーズです。

壁や床に傷がないか

壁紙やフローリングに傷や汚れ、ひび割れがないか、巾木やコーキング剤に汚れが残っていないかを確認しましょう。とくに、くもりガラスにキズや気泡がないかなども見逃しやすいため注意が必要です。ただし、傷や汚れに関しては、過剰に指摘しすぎると施工会社とトラブルになることがあるため、あまり神経質になりすぎないよう注意しましょう。

ドアや扉・窓の建て付けがスムーズか

引き戸や開き戸を開閉し、音がしないか、スムーズに動作するかを確認します。扉や窓にストッパーがあれば、それもしっかりと動作確認を行いましょう。

水回りのチェック

水回りの、水・お湯はしっかり流れるかを確認することも欠かせません。意外と多いのがお湯がでないという問題です。しばらく水を出しても温かくならないときは、対応してもらいましょう。また、キッチンやお風呂、洗面所の水圧や水量をチェックし、水漏れがないかも確かめます。配管部分や蛇口周り、シャワーのパッキンにも注意を払いましょう。

コンセントの数・数値・種類

電気の配線は壁の内部にあるため、コンセント数の不足や、設置位置が間違っている場合、後から変更するのは難しく、修正には時間がかかります。キッチンやエアコン用のアース付きコンセントや、ボルト数が適正かなど、コンセントの種類も確認しましょう。

階段・床の軋み

階段や床を歩いたときに音が鳴る場合、床材や構造に何らかの問題がある恐れがあります。少しでも違和感を感じた場合は早めに対応してもらうことが大切です。

まとめ

施主検査は住宅の品質を施主自身が確認する重要な機会です。見落としを防ぐために事前にチェックリストを準備することをおすすめします。また、不具合を発見した場合はその場で指摘し、修正の記録を残すことが大切です。確認した内容や不具合箇所については、記録や写真を活用して明確にすることで、引渡し後のトラブルを未然に防ぐことができます。時間をかけてしっかりと確認し、安心して新しい住まいでの生活を始められるよう準備しましょう。

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