淡路島の土地価格はどれくらい?解説します!
淡路島は、瀬戸内海東部にある島で、本州からは明石海峡大橋を渡って行くことが可能です。観光地としても人気があり、新鮮な魚介類やおいしい食材がたくさんあります。
今回は、淡路島の北部に位置する淡路市の土地価格を解説します。最新の地価情報や過去の推移、地点別にみる土地価格のほか、土地の価格に影響を与える要素なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
淡路市における最新の地価
淡路市の2023年の公示地価は、1平方メートルあたりの平均が31,976円、坪単価の平均は10万5,708円です。全国の市町村のなかで、710位となっています。
公示地価は国が公表している土地の値段であり、一般的な土地取引における指標となるものです。ひとつの地点において、2名以上の不動産鑑定士が評価を行います。毎年1月1日時点の評価をもとに、毎年3月下旬に発表されています。
公示地価と同じく、土地の値段を表す指標に基準地価があります。基準地価は都道府県が主体となって調査しており、ひとつの地点において1名以上の不動産鑑定士が評価を行います。毎年7月1日時点の評価をもとに、毎年9月下旬に発表されるものです。
基準地価についても最新のデータを見てみましょう。淡路市の2022年の基準地価は、1平方メートルあたりの平均が3万3,107円であり、坪単価の平均は10万9,445円です。全国の市町村のなかで、560位となっています。
土地にはいろいろな種類がありますが、なかでも建物を建てるための土地を宅地といいます。淡路市の宅地の平均価格は、1平方メートルあたり26,972円で、坪単価は89,164円です。
地点別に見る淡路市の土地価格
淡路市の地域の特徴を解説したうえで、地点別の地価を詳しく見ていきましょう。
淡路市の地域の特徴
平成の大合併によって、津名・淡路・北淡・一宮・東浦の5町が合併して、淡路市が誕生しました。淡路市内には多くの町が存在しており、津名地区、岩屋地区、北淡地区、一宮地区、東浦地区の5つの地区にわかれています。
なかでも津名地区は、都市機能が集まった地域です。2023年8月1日における津名地区の人口は1万4,615人であり、地区別の人口が最も多い地域となっています。
地点別の地価と用途
最も地価が高いのは志筑字南3172番2で、1平方メートルあたりの地価は6万4,800円、坪単価は21万4,214円です。津名地区にある土地であり、用途は商業地、利用現況は事務所となっています。
次に地価が高いのは志筑字五反田2840番32で、1平方メートルあたりの地価は55,600円、坪単価は18万3,801円です。こちらも津名地区で、用途は商業地、利用現況は住宅・店舗となっています。
用途が住宅地とされている地点のなかで、最も地価が高いのは、岩屋字久保中514番1です。小学校の近くにある高台の住宅地域であり、1平方メートルあたりの地価は4万3,000円、坪単価は14万2,148円となっています。
淡路市の地価の推移
公示地価と基準地価の総平均の過去のデータを参考に、淡路市の地価がどのように推移しているのかを見ていきます。1983年は1平方メートルあたりの地価平均が54,436円、坪単価平均は17万9,953円でした。
その後、年々上昇し、1991年では1平方メートルあたりの地価平均が11万6,795円、坪単価平均が38万6,101円となりました。1991年の総平均は、過去の地価のなかで最も高い金額となっています。
翌年1992年から現在まで、地価の総平均は下降し続けています。2022年の総平均を見ると、1平方メートルあたりの地価平均が3万2,666円、坪単価は10万7,988円となっており、過去の総平均のなかで最も低い金額となりました。
淡路市における実際の土地取引の価格
淡路市の土地価格の目安を知るためには、実際に行われた土地取引の価格も参考になります。淡路市における土地取引の価格は、2022年第1四半期~第4四半期において、1平方メートルあたり2万3,700円、坪単価は7万8,347円です。
先述の公示地価や基準地価の総平均と比較すると、実際の土地取引の価格の方が低いことがわかります。
淡路市の土地取引について
土地に定価はなく、土地取引における価格は、売主と買主の交渉によって決まります。土地への需要が高い場合は取引価格が上昇しやすく、売主が早く売却したいケースなどでは取引価格が抑えられる場合もあるのです。
こちらの項目では、土地の価格に影響する要素や、土地の相場を判断する指標を見ていきましょう。
土地の価格に影響すること
土地の価格には、以下に紹介するようなさまざまな要素が影響しています。
・形状
長方形などの整形地は使いやすいため、一般的に土地の評価が高くなります。反対に、平らでない土地や旗竿地などの不整形地は、用途が限られることから価格を抑えられる傾向にあるのです。
・広さ
土地の価格は「坪単価×広さ」で決まることから、同じ地域であれば広い土地であるほど価格が高くなるのが一般的です。一般的な土地よりもかなり面積が小さい狭小地は、用途が限られることから価格が低い傾向にあります。
・向き
家を建てるための土地を探す際、日当たりのよさを気にする人も多いでしょう。南側に道路がある日当たりのよい土地は、価格が高くなる傾向にあります。次に、東向きの土地が高い傾向にあり、西向き、北向きの順で価格が低くなるのが一般的です。
・接道
土地が接している道路のことを、接道といいます。接道の幅は車の出入りのしやすさに影響します。道路に面していない土地や接道が建築基準法の条件を満たしていない場合は、価格が安くなりやすいでしょう。
・エリア
住宅地や郊外においては、駅やバス停までの距離、交通の便、スーパーや医療機関などへの距離といった利便性も大切なポイントです。子育て世帯も安心して暮らせるような、閑静な文教地区は人気であり、土地の価格も高い傾向にあります。
淡路市は京阪神に近いエリアであり、都会への通勤や通学も可能です。豊かな自然を感じながら、ゆったりとした生活を送れるでしょう。ただし、公共交通機関が少ないことから、島内での移動に車が必要になるといった面もあります。
土地価格の相場を判断する指標
売主と買主の価格交渉の際に有利に進めるためにも、土地価格の相場を知っておくことが大切です。淡路市における土地の相場を判断する指標には、国土交通省が発表している公示地価や、兵庫県が発表している基準地価、国税庁が発表している路線価があります。
また、近隣の土地で実際に売り出されている土地の価格も目安として役立ちます。土地取引の少ない地域では情報を得にくいケースもありますが、不動産ポータルサイトなどで検索して、土地の価格の相場を知ることも可能です。
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引用元:https://an-dyou.com/淡路島を知り尽くしたハウスメーカー
まとめ
淡路市における土地価格の最新情報や、過去の推移、地点別の土地価格を紹介しました。淡路市の土地価格は年々下降傾向にあり、さらに地点によって価格にばらつきがあります。
土地に定価はないため、実際の取引価格は売主と買主の価格交渉で決まります。該当のエリアにおける土地価格の相場を知るには、公示地価や基準地価、路線価などの指標を調べてみるとよいでしょう。
土地の価格には、エリアや広さ、形状、向き、接道などさまざまな要素が関係しています。具体的な土地の価格を知りたい場合や土地の取引などを考えている場合は、不動産会社や不動産鑑定士などの専門家に依頼して、査定や見積りをしてもらいましょう。