【後編】注文住宅の「施主検査」って何をすればいいの?

公開日:2025/06/15  

施主検査後編

施主検査とは、家の完成後、引き渡し前に施主自身が行う最終確認のことです。この検査は、設計どおりに建物が仕上がっているか、問題はないかをチェックする重要な役割を果たします。一度しかない機会なので失敗はできません。今回の記事では、施主検査に必要な持ち物、前日に確認すべきことなどについてくわしく解説します。

施主検査に必要な持ち物

施主検査を適切に行うには、いくつかの道具が必要です。今回は、施主検査に持参すべきアイテムを7つご紹介します。

図面

施主検査でもっとも重要なのは、図面どおりに施工されているかを確認することです。設計図を持参し、不具合や補修が必要な箇所をチェックします。コピーした図面なら、気になる箇所や不明点を記入しやすくなるのでおすすめです。

スケール

図面どおりの寸法になっているかを確認するには、スケールが欠かせません。とくに金属製のスケールが安定しており、長さを正確に測ることができます。タイルなどを使用した外壁やキッチンでは、浮きや亀裂をチェックするためのクラックスケール(打診棒)を持って行くと便利です。

水平器

床や壁が水平か、コンセントプレートが傾いていないかを確認するために、水平器が必要です。ビー玉で確認する方法もありますが、完全な球体ではないので、正確性を欠くことがあります。水平器なら垂直方向も確認でき、より確実です。水平器は100円ショップなどで手軽に購入できます。

懐中電灯

床下や屋根裏など、暗い場所の確認には懐中電灯が必須です。明るい懐中電灯を使うと、壁や床の汚れや傷もはっきりと見えます。照明がまだ設置されていない部屋もあるため、しっかりと光を当てられるものを準備しておきましょう。

軍手

床下など、手を汚さずに点検するために軍手を持参しましょう。とくに排水管や基礎工事の確認では、防蟻処理剤が付いていることが多いため、厚手の軍手を準備することをおすすめします。また、マスクやゴーグルを使えば、ホコリや粉塵から目や鼻を守ることができます

スリッパ

施工会社がスリッパを提供する場合もありますが、自分で持参するのが無難です。とくに冬場など、素足でいると足元から冷えがきて長時間の検査が辛くなる場合があります。軽くて持ち運びやすいスリッパを準備しておくと快適に過ごせます。

マスキングテープ

不具合箇所や補修が必要な場所に目立つマスキングテープを貼ると、後で簡単に確認できます。付箋でも代用できますが、マスキングテープは粘着力が弱いので、壁紙を傷つけにくく、貼り跡も残りにくいという利点があります。適切なテープを選ぶために、施工会社に確認するのもひとつの方法です。

施主検査前日までに確認すべきこと

施主検査は家を引き渡す前に行う非常に重要なステップであり、後悔しないためにも入念な準備が必要です。ここでは、検査前日までにしっかりと確認しておくべきポイントを解説します。

当日の立ち会い担当者

通常、施工会社から責任者や監督者が立ち会うことが多いですが、以前に打ち合わせをした担当者が来るのか、別の担当者が来るのかを確認することが大切です。

もしも打ち合わせをした担当者が来ない場合、説明に不安が残ることもあるため、心配な点はあらかじめ相談しておくとよいでしょう。また、建築士など専門家に別途依頼している場合は同行をお願いし、施主検査に立ち会ってもらうとより安心です。

チェックポイントの確認

図面どおりに施工されているか、建具や設備の動作に問題がないかなど、施主検査でチェックすべき項目を再確認しましょう。事前にチェックリストを用意しておけば、検査中に見逃しがなく、効率よく確認が進みます。

ホームインスペクターへの依頼を検討する

もし専門的なチェックに不安がある場合は、第三者の立場で公正な目線で確認をしてくれる「ホームインスペクター」に依頼することも考えましょう。ホームインスペクターは、第三者の専門家として、建物の状態をしっかりと確認してくれるため、より安心して施主検査に臨めます。

ホームインスペクターに依頼する場合、施主検査の時間を長めに設定しておくことが必要です。おおよそ2時間程度の施主検査に対して、ホームインスペクターは2~5時間程度かかることが一般的ですので、余裕を持ったスケジューリングを心がけましょう。

施主検査当日に注意すべきこと

初めての施主検査で、何を確認すればよいのか不安に感じる方も多いでしょう。後悔しないよう、事前の準備や当日のチェックポイントに加えて、以下の注意点を守ることが重要です。

やりとりを録音・録画しておく

施主検査では、施工会社の担当者との細かいやりとりが発生します。不具合の修正依頼や取り決め事項などをしっかり記録しておくことで、後から、いった・いわないのトラブルを避けることができます。

施工会社が録音や録画を許可している場合もありますが、事前に確認を取り、了承を得てから行うようにしましょう。このような記録は、万が一のトラブル時に証拠として提出でき、安心です。

日中に検査を行う

施主検査では外構部分や庭、ガレージなどのチェックも必要なため、なるべく明るいうちに確認を済ませるのがおすすめです。また、照明器具が未設置の場合も考慮し、明るい時間帯に検査を終わらせるよう調整しましょう。とくにホームインスペクターが同行する場合は、時間をしっかりと確保するため、晴れた日の午前中から開始することが理想的です。

家族全員で参加する

家を実際に使用するのは家族全員であり、誰かひとりでは見落としがちな部分も、ほかの家族が気づくことがあります。家族みんなで確認作業を行うことで、効率よく検査を進められ、細かな不具合や必要な修正箇所を見逃さずに済むでしょう。

その場で問題を伝える

不具合や修正点は、できるだけその日のうちに施工会社に伝えましょう。修繕には時間がかかることが多く、通常は1~10日程度の手直し期間が設けられます。そのため、問題点を遅延なく伝えることで、引き渡し前に充分な修正が可能となります。指摘内容は自分自身と施工会社双方で記録を残しておくと、依頼漏れや誤解を防げます。

まとめ

検査当日までに必要な道具・準備を進めて施主検査に臨むことで、より正確に新築住宅の状態のチェックができます。また、施工会社に確認しておくべき事項や担当者がどのように進行するかを把握しておけば、当日の不安も軽減されます。施主検査はたった一度しかありません。事前に準備を整えておくことで、当日の検査がスムーズに進み、気になる点をしっかりと確認できるでしょう。

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