注文住宅を建てるなら平屋と二階建てどちらがおすすめ?

公開日:2023/12/15

?注文住宅を建てる際、平屋と二階建てどちらがよいか迷っている人や、どう選べばよいか分からないという人も多いのではないでしょうか。まずは、平屋と二階建ての違いについて知識をつけることが後悔しない選択の第一歩です。ここでは、それぞれにどのような特徴があるのか、選び方のポイントについてわかりやすく解説していきます。

平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリット

平屋のメリットとしてまず挙げられるのは、バリアフリー設計のしやすさです。平屋の住宅は階段がないので、高齢者や車いすの人でも移動が楽にできます。フロアの移動がない分、家事動線を短くできて、毎日の家事が楽になるのもうれしいポイントです。

平屋は高さがない分、台風などの際に強風の影響を受けにくく、地震にも強い家が作りやすいのも特徴です。平屋の住宅は二階がないので、天井を吹き抜けにするなど、高さを出す設計で空間の広がりを作ることもできます。平屋の注文住宅は二階がないので、高所作業をする際に必要な足場を組む必要がありません。

戸建て住宅は、約10年程度が外壁などのメンテンナンスの目安ですが、足場が不要な分メンテナンス費用を抑えることもできます。1フロアにすべての機能が集約されるので、家族のコミュニケーションがとりやすくなるのも平屋の特徴です。

平屋建てのデメリットは、1フロアにすべての機能を配置するので、ある程度の敷地面積が必要となるという点です。都市部の狭小土地では平屋は難しいので、建築できるのが広い敷地が確保できる土地に限られるという点はデメリットといえます。

「駐車場を複数台分確保したい」「庭も欲しい」といった場合は、より広い土地が必要となります。1フロアはコミュニケーションがとりやすい一方で、感染症に家族の誰かが感染した場合、階段で生活空間が分かれていないぶん、家族間の感染リスクは高まります。

また、風や揺れには強い平屋ですが、水害には弱い特徴もあります。水害が発生しても平屋では二階に垂直避難できず、家財もすべて水浸しになってしまいます。平屋を建てる場合は、水害のリスクがない土地かどうかハザードマップを必ず確認しておきましょう。

平屋の中心部は採光が難しくなるので、中庭を設けるなどの工夫も必要になります。一階の面積が広いということは、基礎工事の必要な範囲も広いということになり、基礎工事分の建築費は増えることになります。

二階建ての注文住宅を建てるメリット・デメリット


二階建ては、土地を最大限に活用した家づくりができます。平屋と違って縦の空間が使えるので、狭小地であっても部屋数がきちんとある家づくりができます。また、駐車場や庭の確保もしやすくなります。

二階に寝室を配置するなど、家族みんなでコミュニケーションをとる空間と洋室などの居室を、階段を使って分けることで、プライバシーが確保しやすくなるのも二階建ての利点です。二階建てのなかでも、総二階建ては無駄がなく、構造的に安定していて、地震に強い家も作りやすいです。

二階建てのデメリットは、バリアフリー化の難しさです。家族に高齢者がいる場合は、一階に居室を設けるなどの配慮が必要となります。また、リビングやキッチン、浴室などを二階に配置すると、老後はつらくなる可能性があります。

家事導線も、一階に洗濯機を配置して、二階のバルコニーで干すような場合、あるいは一階で洗濯した服を二階の寝室のクローゼットにしまう場合など、平屋住宅と比べて家事導動線が長くなるのも二階建てのデメリットです。

二階建ては階段でフロアを分けるので、プライバシーを確保しやすくなりますが、反面コミュニケーションが減ってしまう可能性もあります。二階建てでもコミュニケーションが希薄にならないよう間取りに工夫が必要になります。

結局、注文住宅を建てるなら平屋と二階建てどちらがおすすめ?

前述のとおり、そもそも平屋を建てるには広い敷地面積が必要となります。家を建てるエリアにもよりますが「そもそも広い土地を持っている」「広い土地が安く買える」場合は平屋を、地価の高い都市部で土地を探して家を建てるのであれば二階建てが現実的な選択肢になるでしょう。

家族構成も、平屋か二階建てかを決めるうえで重要なポイントです。子どもが巣立ったあとの夫婦であれば、平屋はちょうどいい暮らしやすさがあります。子どもの多い家庭であれば、子ども部屋の確保をするためにも、部屋数のとりやすい二階建てが向いているでしょう。

コストについては、平屋の場合基礎工事費は二階建てよりも高くなりますが、高所作業の足場代がかからないので、建築費とメンテナンス費用を合わせて考えればコスト差はほとんどないケースもあります。

二階建ては外壁の塗り替えなどメンテナンスにかかる費用が、平屋の場合より高額になる可能性が高いので、将来的なコストも鑑みて、選ぶことが後悔のない家づくりにつながります。

まとめ


平屋と二階建てはそれぞれにメリットとデメリットがあり、どちらが向いているかは家を建てるエリアや家族構成によって異なります。注文住宅は自分が一番暮らしやすいスタイルの住まいにできるのが特徴です。自分の理想の暮らしを実現できるのは平屋か二階建てどちらなのか、こちらで紹介した内容も参考に考えてみてください。

 

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