素人でも分かる!注文住宅の間取りをよりよくするポイントとは
間取りの配置も思い通りの注文住宅、どんな家にしようかイメージが広がりますよね。ただ、あまりに自由すぎて何が正解か分からなくなってしまう人もたくさんいます。素人なら当たり前です。そんな方々に、間取りを決める際のポイントについて説明します。これで迷わずに、生活に便利な間取りを組んでいくことができますよ。
生活動線を考える
家を建てる時にはいまいち想像がつかないのが、この生活動線です。ただこの点を考慮せずに家を建ててしまうと、家の中での無駄な動きが多く、かなり疲れる家ができ上がってしまいます。
では、どういうふうに考えていけば、生活動線の整った家ができるのでしょうか。
考えやすいのは、たとえば買い物してきた時の動線です。いろいろ食材を買って帰ってきて、パントリーから玄関が遠かったら、ぐったりしてしまいますよね。さらに、パントリーがキッチンから遠かったら、いちいち食材を取りに行く手間が増えます。こうして想像すると、玄関とパントリー、そしてキッチンは近くに合った方がよいなと分かるわけです。
他でいえば、洗濯の動線も整っていると大変便利です。洗濯機を設置する洗面所とバルコニーを近くにおきましょう。アイロンがけできるスペースもあれば、いうことなしですね。
ただ、これがどのご家庭にとっても正解という間取りではありません。小さなお子さんがいるご家庭では、「泥だらけで帰ってきた子どもをすぐにお風呂に入れたい」ということで、玄関近くにお風呂を置いている人もいます。料理をしながらお風呂掃除もする、という人ならキッチンとお風呂が近い方がよいですよね。
このように生活様式は家族ごとに違いますから、みなさんそれぞれ「どんな生活をしているかな」と振り返りつつ考えることをおすすめします。とくに日々の生活の中で頻繁に行うことは、無駄な動きをなくして、負担を減らせるようにしましょう。
部屋の広さより家具の配置や収納
この点も、どうしても見落としがちになります。何畳とか何m²とか、数字を見るだけでは、実は部屋の広さは掴むことができません。というのもこの面積に、家具も置いて、収納スペースも確保しなくてはいけないからです。この大きさなら大丈夫だろうと思っても、実際に家具を置いてみると圧迫感を覚えることもあります。なので、部屋の広さは数字だけを参考にするのではなく、家具の配置でも大きく変化するということを覚えておきましょう。
反対にいえば、他の住宅と比較して「リビングの面積が少ない」とショックを受けなくて大丈夫です。インテリア次第では、充分に開放感のあるお部屋にすることもできますから、家具の配置にも配慮して、間取りを組むようにしましょう。
家具以外に気を配るべきは、収納です。自分が居住するスペースの確保にばかり目が行ってしまい、収納スペースを節約しようという人がいますが、それは間違いです。ものをしまえる場所があることで部屋をきれいな状態で保つことができます。余計なものにまみれず、生活スペースをキープでき、掃除も楽々、突然の来客時の片付けもスピーディに終わらせられますよ。
手狭な家だととくに、住居スペースを削ることは勇気が要るかもしれませんが、それ以上の利点がありますので、収納面積はしっかり確保してくださいね。季節によって収納するものも変化しますから、一年を通して何をしまっているか考えながら収納の広さを想定することをおすすめします。
土地や周辺環境に合わせて間取りを決めよう
生活動線や家具、収納は住宅の中の要素でしたが、家の外の要素も間取りに影響を与えます。たとえば日当たりです。日中家族が過ごすことの多いリビングは、日射が多くてポカポカであればうれしいですよね。また、洗濯物を干すバルコニーも南向きであれば大変便利です。ただ、日当たりがあまりに良すぎても、フローリングの日焼けなど問題も出てきます。日射がなるべく均等に割り振られるような間取りだとよいですよね。
また、南向きだからという理由だけで、リビングやバルコニーの位置を決めてしまうのも少し危険です。家の南側が道路に面している側だったとしたら、どうでしょうか。リビングの様子が窓から見えてしまったり、洗濯物が見えてしまったりすると、ちょっと落ち着かないですよね。この場合には、部屋の窓をどんなふうに配するか、ちょっと変えてあげるだけで解決するケースもあります。プライバシーの問題も考慮に入れて間取りを決める必要がありますね。
他には、自然が近くにある環境であれば、そちら側に窓を配置するなどの工夫もできます。土地・周辺環境の特性を活かして、住み心地のよい間取りを考えるようにしましょう。
家づくりはさっぱり分からないという人でも、こうしたポイントがあると間取りも大まかに組んでいけますよね。動線や収納については、新しいアイデアもたくさん生み出されていますから、最近の家の間取りをよくよく見てみるとおもしろいですよ。家族の意見も取り入れながら、間取りの組み合わせを楽しんでみてください。